6月は花活け&こぶねづくりであそびました!
梅雨が明けたはずなのに、なぜか雨の多い今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
大変遅くなりましたが6月の活動報告をさせていただきます。
まず最初にお詫び申し上げます。
今回、花生け企画の活動報告用にスマホで撮った写真データを誤って消してしまいました。
そのため、残念ながら花生け企画の写真でのご報告が出来なくなってしまい、誠に申しわけございません。
当日は、陶芸作家さんからお借りした4種類の掛花(壁や柱に掛けて使用する花器)と、美濃焼のマグカップ、スープカップ、フリーカップなどの食器に、施設の敷地内で採取した草花を活けました。
今の時期、セラパークの山の花が少なく、草地に生えていたネジバナや、花器を借りた作家さんからいただいたトケイソウに木々の葉をアレンジして活けました。
次回は、山の花の多い4月頃に、あらためてこの企画を実施して、リベンジを果たしたいと思います。
さて、今回はもう一つの企画として、こぶねづくりを行いました。
薄い木の板を切ったボディに、山で採取した木の葉と小枝で帆を立てて帆舟をつくりました。
最初に、木の板に鉛筆で船のかたちに線を引いて、ノコギリで切ります。
薄い板でも、慣れていないとノコギリを挽いて板を切るのは、なかなか難しいです。
スタッフからノコギリの使い方を教えてもらいながら、一緒に木の板を切ります。
お父さんも一緒にノコギリを挽きました。
木を舟のかたちに切った後は、葉っぱに小枝を差したマストを立てれば完成です。
今回、帆にする葉っぱは、セラパークの里山で採取したリョウブ、ホオノキ、サクラなどの葉を使いました。
舟が遠くに出て遭難しないように、すぐに舟を引き戻せる紐を付ければ、いよいよ出航です。
最初は波をつくって舟を押し出します。
そして、池の水流に舟が乗れば、ゆったりと航海がはじまりました。
今回は晴れ間が覗いたかと思うと、小雨が降ったりやんだりの不安定な天気でしたが、実際にノコギリで木板を切って舟をつくる体験と、それを実際に浮かべる楽しさを感じていただけた企画になったと思います。
今回、舟を浮かべたセラパークの池には、懸舟庵(けんしゅうあん)というお茶室があります。懸造り(かけづくり)の建物の舟のお茶室がその名の由来です。
このお茶室のモデルになったのは、京都大徳寺の孤蓬庵(こほうあん)にあるお茶室・忘筌(ぼうせん)です。
孤蓬庵は、その前に広がる石庭を琵琶湖に見立て、湖水に浮かぶ一艘の苫舟をイメージした小堀遠州作の建物です。
今回の企画では、舟のお茶室が浮かぶ池に、いくつかの木の葉の小舟が浮かびました。池の底に敷かれた花崗岩のカラフルな色合いの上を、木の葉のこぶねが悠々と浮かぶ様はとてもきれいでした。
今回お伝え出来なかった「花生け」とあわせて、もう一度、「こぶねづくり」企画を開催したいと思います。
ではその時まで。