現代陶芸美術館をたのしもう!(基本・のんびり編)
今年の夏はなんだか短く、あっという間に9月。でもこの数日はまた暑さがぶり返したりで、すこしお疲れ気味の方もいるのではないでしょうか?
夏休みが終わってすこしゆううつな子、夏休みなんてなかったよ~という大人のみなさん(泣!)、セラパークの2階にある「岐阜県現代陶芸美術館」ですこしのんびりしていきませんか?
美術館、しかも陶芸で現代…?そう身構えないでください!今日は、現代陶芸美術館でのんびり過ごすためのポイントをいくつかご紹介します。
1.いくらでもぼーっとしていてOK。美術館の時間は人それぞれ。
美術館は、自分のペースで過ごすことがいわば「推奨」されている場所です。ひとつの作品の前で佇んだり、展示室を行ったり来たりしたり、一度展示室を出て休憩し、また戻ってくることもOK(受付で再入館したいとお声がけください!)。いくらぼや~っとしていても、誰もあなたをとがめません。
たとえば持って帰りたいお気に入りをひとつ見つけることを目標に、作品を見比べてみる。作品を理解しようと身構えず、まず空間を楽しんでみる。自分だけの楽しみかたをみつけたら、美術館はぐっと身近になるのではないかと思います。
なお、現代陶芸美術館には、美術館としては珍しい自然光が入る部屋がいくつかあります。(絵画などの美術作品は光に弱いため、展示室は遮光されているものが多いのですが、陶芸は比較的に光に強いためこのようなことが可能なのです。)高天井の空間や、西日が差し込む部屋、そんな部分を楽しむのも乙なものです。
ちなみに現在開催中のコレクション展「やきもののひかり」は、移りゆく光とともに変化する作品の表情を楽しんでいただくことがひとつのテーマとなっています。ぜひ、ゆっくりと光や作品の表情の変化を楽しんでみてくださいね。
2. 自分も何かつくりたい…!?いろんなワークショップも開催しています。
見るだけじゃなくて、自分でも何か作ってみたい!今日の思い出を何か持って帰りたいな… そんな方には、現代陶芸美術館のワークショップがおすすめです。
たとえば月に2回ほど開催している「MoMCA(もむか)の小さな図工室」は、今日感じたこと、思ったことを、気軽に手を動かして表現してもらうためのワークショップの場。毎回さまざまなテーマや素材をご用意しています。
先日の図工室では「作品をみて感じた何かをオノマトペで表現して、それをふたたびかたちにしよう」ということで、こんなあそびをしてみました。
そして!!この日の図工室では7・8月の「あそび隊!」で皆さんと一緒に作った杉のテーブル&スツールを使わせてもらいました。
図工室の参加者からも、「これ、手作り?素敵ね!」とお声がけをいただくなどの嬉しい出来事も。こうやって少しずつ、みんなが自由に表現したり楽しんだりほっとしたりする場所ができたらいいな~と改めて思いました。
「MoMCAの小さな図工室」は事前申し込み不要・参加料無料のイベントです。その他にも本格的な作陶ワークショップや、対話を楽しむ鑑賞会などさまざまなイベントを企画しています。気になった方は、ぜひ美術館のイベントページなどもチェックしてみてくださいね!
3. こどもと一緒のみなさんへ:高校生以下は無料!
現代陶芸美術館は、高校生以下の観覧料が無料です。だから、ワークショップのついでに、セラパの自然散策のついでに、ちょっと涼みに… まずは気軽に、少しずつ、何度でも、足を運んでみてください。
小さなこどもと一緒のみなさんにとっては、こどもが騒いだらどうしよう、退屈してしまったらどうしよう、と心配される方もいるかと思います。でも、美術館は本来的にはみんなの場所、こどもと一緒に楽しむ場所なのです。
こちらの「あそびガイド」では、こどものための美術館の楽しみ方も紹介していければと思います。こんな風に楽しんでるよ~なんていうおすすめ情報も募集中です。
セラパで、現代陶芸美術館で、すこしでものんびりしていただけたらうれしいです。
(はやし)