あそび場づくりの準備が始まりました(その1)
今回は3月あそび隊!の木のあそび場作りワークショップのご案内をするタイミングだったのですが、コロナウイルスの影響があり、3月のあそび隊!はお休みとさせて頂くことになりました。
代わりにといっては何ですが、現在進行中の「木のあそび場作り」の準備の様子をお伝えしてまいりたいと思います。
これから紹介するモノたちが、来月からセラパに入ることになるんですよ!
写真は岐阜県立森林文化アカデミーのとある部屋。
今はあそび場の材料になる木材が運び込まれて、ちょっとした倉庫のようになっています。
これらの材料や半製品を、加工したり仕上げをしたりして、あそび場に設置していく予定ですが、材料の検品をしていると、ちょっと残念な事件が発生・・!
輸送中に起きた事故でしょうか・・。
ちゃぶ台の脚のカドが結構大きく割れています。
不幸中の幸いで、キズは内側に隠れる部分になるのですが、子どもが手を伸ばしたりしたときに、このままでは危険です。
割れの露出を減らすため、まずは脚のカドを少し大きな曲面に成形しなおしました。割れの部分は木部用の瞬間接着剤で接着し、繊維が欠け飛んだ場所は木の粉を接着剤に混ぜて隙間埋めをしました。見た目には修正したことがわかりますが、この部分は普段は見えない場所ですし、何より安全性が大切です。
ちゃぶ台は「あり桟(ありざん)」または「吸い付き桟」と呼ばれる伝統的な工法で天板の反りを押さえています。でも・・あれ?ビスの位置がおかしいような。この位置にビス止めしてしまうと、天板が伸び縮みしたときに、脚の構造部分が動きに対応できません。
そこで、既存のビスは1度抜いて、穴は丸棒でふさぐことにしました。代わりに、吸い付き桟の中央に位置が決まるようにビスを締めて、ここも丸棒でふさぐことにしました。
うら、おもてとくまなくチェックしましたが、とてもきれいな天板です。思った以上にりっぱな板で丁寧に仕上げて頂いています。もう、セラパに持っていくまで傷をつけないよう、厳重に梱包して今日の作業は終了!
すてきな木目とのご対面はセラパにて!
このちゃぶ台は後日、みんなでオイル塗装をして仕上げましょう。お楽しみに!
(まえの)