あそび場づくりの準備が始まりました(その8)
セラパの木のあそび場の床は杉の表層圧密材Gywoodとヒノキの無垢フローリングで張ります。今回はこの床になるフローリングパネルを作っていきます。
当初、フローリングはセラパの床に根太を置いて、現地で直接施工をする予定でした。しかし、打合せを進める中で「フローリングは移動式にしたい」という施設側の要望があり、急遽、移動可能なフローリングパネルを使う設計に変更になりました。あそび場スペースは美術館にアクセスする通路にもなるため、大型の展示品も通る場合があります。そうなると移動式の床フローリングの方が都合が良いわけです。
しかし、仕様変更のオーダーは材料発注が既に済んだ後。そのため、既存の資材でどのように設計をまとめるか?また、今回は2種類のフローリングを使うため、それらのおさまりを考える必要があります。最終的には根太を活かしてパネル化することで解決しました。
フローリングまわりは120㎜角の角材をまわして、あそび場のゾーニングを行います。靴を脱いでもらう場所。ちょっと腰を掛ける場所。そして、簡単に組立と分解ができること。そんな条件をクリアする必要があります。
角材にはフローリングがはまる欠き取りをほどこし、角材どうしは「ドミノジョインター」を使って、ホゾでつなぎます。比較的軽い杉とはいえ、このサイズになるとけっこう重たいブロックになります。カドをRに仕上げて、きれいに磨いたら塗装をして仕上げます。(まえの)